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Artec LEO HDモード検証 その1

弊社所有の3Dスキャナ、Artec LEO並びにArtec Studio 15のアップデートでHDモードと言うAI処理が搭載されたので検証を行いました。

これまではLEOではメッシュ解像度0.8mm、実用1.0mmだったものがメッシュ解像度最大0.2mmまでの高精細化できるようになりました。

また以前では形状の出にくかった細いケーブルや、穴の空いたオブジェクトの処理も以前より適切に行なってくれます。

これはスキャン時にHDモードを有効にし、AI処理用のフレームを同時収録することでインポート時にAI処理がされます。そのためアップデート以前、HDモードOFFで収録した場合のHD処理は行なえません。

今回はまず、いつも使用している貴婦人像でスキャンテストしてみました。

画像はそれぞれのモードの時に適切なメッシュ解像度でメッシュ化処理し表示したものです。

HD処理はインポート時にレゾリューションの指定があり段階的に指定が出来ます、x4では4倍の密度、×64では64倍密度となりますこれによりメッシュ解像度を上げることが可能となります。

×64ではメッシュ解像度0.2まで上げることが出来ますが、Artec Space Spiderで取得したメッシュ解像度0.2と比べるとディテールが甘い事がわかります。

ただ、もとのメッシュ解像度1.0と比べると断然HD処理の効果が出ていることがわかります。

メッシュ解像度を0.5に統一して処理をかけてみるとHD処理なしの場合少しノイズの方が目立っています。※スキャン向きなオブジェクトの為か、予想よりノイズは少なく見た目耐えれる結果となっています。

次にメッシュ解像度0.2に統一して処理をしてみました。HD処理なしの場合見るに耐えれない結果となっていますね。0.5の時は差のなかったHD処理の密度違いも0.2では顕著に差が出ました。これにより×64の場合の密度処理に関しても納得が出来ます。

このようにHDモードの有用性がわかりましたので今後の案件でも必要に応じて積極的に使用して行きたいと思います。

ただし、メッシュ解像度を上げるということはポリゴン数が増え、データサイズが膨れ上がります。そのため、メッシュ処理、リダクションやテクスチャ処理に時間もかかるため大きな対象ではデータ処理時間が数倍に膨れ上がるため、そのような大きなオブジェクトでHD処理を希望される場合オプション料金等追加させて頂く場合がございます。

また、HD処理があまり効果を発揮しない場合もあるため、そのあたり含め基本的には対象物を伺った上で適時判断いたします。